Amazon オーディブルで聴いてよかった小説を紹介します。
今回はAmazonオーディブルで聴いた池井戸潤さんの『民王』についてです。
民王は、池井戸潤作品の人格入れ替わりのお話です。
親父×息子、総理大臣×就活生という異色のストーリーです。

2013年6月に、文藝春秋より文春文庫版が刊行
2015年7月に、テレビ朝日系でテレビドラマ化
なお、ドラマ版は「第1回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」の受賞を皮切りに、数々の賞を受賞しています。
「放送批評懇談会ギャラクシー賞」
「第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」
「2016年日本民間放送連盟賞・テレビドラマ番組部門優秀賞」
「東京ドラマアウォード 2016・作品賞・連続ドラマ 優秀賞」
記事をサッと流し読み(目次)
総理大臣の武藤泰山と、大学生の息子の翔の人格がある日突然入れ替わってしまう。混乱を避けるため、周囲には秘密のまま互いの仕事や生活を入れ替わった状態で過ごすことになるが、翔は政治に全く興味がなく、ろくに漢字も読めない大学生の為、国会答弁も苦労する状況。一方の 総理大臣の泰山も、就職活動で面接官を偉そうに論破しては不採用になるなど、お互いが苦闘することになる。
原作とドラマ版との共通点は大学生の息子が小学生の漢字も読めないバカの設定であること(あくまでフィクションです。)相違点については、すでに様々なブログで出しつくされていますが、いくつか挙げると
【原作では】
総理大臣がひょっとこ顔(=麻生〇郎さんがモチーフ?)
息子がチャラい大学生で喧嘩っぱやい
ストーリーが簡潔(単行本一冊分)
【TVドラマ版】
総理大臣がワニ顔(俳優が遠藤憲一さん)
息子(俳優が菅田将暉さん)がナヨナヨした大学生で争いごとは苦手
人格入れ替えの追跡のくだりがしつこい(ストーリーの尺延ばし)
秘書(高橋一生)の存在が大きい
金田 明夫さん
わたしは先に、ドラマ版「民王」を見たのですが、ドラマ版「民王」金田さんがメインの登場人物の一人として登場します。
総理大臣である武藤泰山(遠藤憲一)の相棒役、官房長官の狩屋孝司(カリヤン)役として登場しています。
原作からして政治を題材としつつ、人格入れ替わりというファンタジー色のあるコミカルなお話ですが、Audible版(原作)はよりシリアス ≧ コミカル色が強くなっています。金田さん演じるカリヤンはもちろん異色の官房長官です。
原作ナレーターとしての金田さんは、渋い声色の俳優さんです。
ググる(Googleで検索する)まで、ナレーター = カリヤンとは全く気付きませんでした。
Amazonオーディブルではそれくらい真面目な印象のナレーターでした。
原作未読、TVドラマ視聴済み。
TVドラマはAmazonプライムビデオでも視聴可能です。
以上、『Amazon Audibleで聴こうぜ小説|池井戸 潤(5) 民王』でした。