コロナが猛威を振るっている為、なかなか遊びに行きにくい日が続いていますね…
先日、高畠町にある猫カフェ「まほらねこ」へ行ったあとで、近くにある「犬の宮」「猫の宮」へ、ぶらっと立ち寄ってきました。
犬の宮と、猫の宮は、それぞれで、亡くなったペットを供養している社です。
「犬」と「猫」の社が揃っている社(やしろ)は全国的にも珍しいそうです。
JR奥羽本線高畠駅から東へ車で9分(5,600m)
国道399号線沿いにある「高畠町野球場」の細道を南に向かうと見えてきます。
高畠駅の方から向かうと所々に案内板があるので辿りつけると思います。
※表は横スクロールで閲覧可能です
住所 | 山形県東置賜郡高畠町大字高安910 |
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電話番号 | 犬の宮:0238-52-0229(林照院) 猫の宮:0238-52-2153(清松院) |
アクセス | JR奥羽本線高畠駅から東へ車で9分(5,600m) |
開門時間 | 24時間 |
御朱印 授与時間 | 無し |
Wi-Fi | 無し |
駐車場 | 50台以上 |
公式HP | 無し |

砂利の駐車場ですが、50台以上は駐車できそう。
犬の宮の由来
昔々、都の役人になりすまして村人を苦しませていた古狸を2匹の甲斐犬が退治し、その際に相打ちとなった2匹を祀ったものが犬の宮の由来とされています。
昔(和銅年間の頃:708年〜714年)この高安村は毎年春秋の二回、都の役人に年貢を差し出す事になり村人が難渋していました。
ある時、道に迷った旅の座頭が一夜の宿を乞い、村人から不思議な年貢取り立ての話を聞き及び、何者かの仕業と推察、村人に悪魔退散の策を授け村を去った。
村人達は早速、役人を主席に招き甲斐の国から借りてきた、三毛犬、四毛犬(しけいぬ)を放ったところ、大乱斗の末、倒されたのは役人ではなく二匹の大狸と多数の荒狸であり傷ついた二匹の犬もまもなく死んでしまいました。
この村の大難を救ってくれた二匹の犬を村の鎮守とせよとの座頭のお告げにより、崇めまつったところ、この里は難産もなく生まれる子供は無難に育ち村が栄えたと云う。
又この地に生息した高安犬(こうやすいぬ)は強い耐久力と激しい闘魂をもつ優秀な狩猟犬として有名である。
引用元 「犬の宮 由来記」より
猫の宮の由来
70年前、甲斐犬によって倒された古狸の怨念が大蛇となり、村人を襲おうとしていたものを、観音様の化身である猫が大蛇を退治し、その際亡くなってしまった、猫を祀ったものが猫の宮の由来とされています。
延暦年間の頃(782年~806年)この村に信心深い庄屋夫婦がいた。二人には子供がなく丈夫な猫が授かるよう祈っていた。ある夜観音様が夢枕に立ち「猫を与えるから大切に育てよ。さすれば村中安泰、養蚕(ようさん)が盛んになる」と、お告げがあり授かった猫は「玉」と名付け、大変可愛いがり丈夫に育てたが年月がたつにしたがい不思議な事に、何処へ行くにも傍をはなれず、何物かを狙うが如き睨み据え、その異常さに思いあまった主人は、ある日隠しもった刃で切り捨てた。
ところが猫の首は天井裏に飛び隠れていた大蛇の首に噛みつき殺してしまった。大蛇は昔、犬に退治された古狸の怨念の姿であり、猫は(観音様の化身)庄屋夫婦を守るための振舞いだったのです。村人は庄屋を救った「玉」をねんごろに葬り、観音堂を建てその供養を行い恩徳を偲び「猫の宮」と称した。以後村人は猫を大切に育て養蚕が盛んになり、安泰な生活が続いたと云う。(清松院縁起聞伝書による)
引用元 「猫の宮 由来記」より
毎年、7月第4土曜日に、ペット供養祭が開催される。

「犬の宮」というので、ちょっとしたお堂かなにかだと思っていたのですが、山の斜面の参道を登った先にある、なかなか立派な神社でした。

駐車場からは100m〜200mの距離で、手すりもしっかり整備してあるので、年配の方でも安心して登れます。

通常、狛犬がいるポジションに、普通の犬っぽい石の犬が鎮座しています。
「犬の宮 由来記」に登場する高安犬(甲斐犬)?でしょうか。

「犬の宮」の拝殿。
犬の写真がたくさん貼ってありました。ペットの健康祈願や供養で訪れる方が多いそうですが、わたしが訪れた日は平日の為かだれ一人おりませんでした。

「犬の宮」の本殿
しっかりした造りの本殿です。

「猫の宮」は予想どおりのお堂でした。
「猫の宮 由来記」を読むと観音様にゆかりがあるようなのですが、この鳥居は神社と関係あるのでしょうか(。´・ω・)?

「猫の宮」のお堂です。
こちらのお堂の壁にも猫の写真がたくさん貼ってありました。そしてこちらも平日の為か他にだれ一人おりませんでした。

「猫の宮」の扁額

遠目からだと猫の彫刻!?珍しい!!と思ったのですが、よくよく近づいて見てみると…

可愛い感じの「龍」と「獏」の彫刻でした🐉🐘
こちらの社は近くにある「林照院」さんと「清松院」さんで管理されているのですが、どちらも御朱印は存在しないとのことでした。
犬の宮 猫の宮は、全国でもめずらしい「犬」と「猫」の社が隣り合わせのスポットです。
近くには、猫カフェ「まほらねこ」や、オシャレなカフェ「食堂 an.」もあるので、気になる方はコロナ禍が収まった後で寄ってみてはいかがでしょうか。
以上、『[高畠町] 犬の宮 猫の宮|犬 猫 ペットを供養する社』でした。