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亀栄山 明寿院|日本で唯一、個人で所蔵されている即身仏 [米沢市簗沢]

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ども!ひーさんです。

今回訪問したのは米沢市で即身仏を祀る「明寿院」です。

通常であれば即身仏はお寺に祀られているものですが、「明海上人」は現存する即身仏のなかでも日本で唯一、個人(明海上人の子孫)の方が所蔵される即身仏。

即身仏とは

衆生救済を目的として永遠の瞑想に入る(入定:にゅうじょう)と考えられている。僧が入定した後、その肉体は現身のまま即ち仏になるため、即身仏と呼ばれる。

〜 中略 〜

江戸時代には、疫病や飢饉に苦しむ衆生を救うべく、多くの高僧が土中に埋められて入定したが、明治期には法律で禁止された。

〜 中略 〜

科学的には、僧が死んでミイラとなることであり、一見生きているように見えても、実際は死んでいる。生入定を作ることは、現在では自殺幇助罪または死体損壊罪・死体遺棄罪に触れるため、事実上不可能になっている。

引用:Wikipedia

日本では18体の即身仏が確認されており、そのうちの8体は山形県、4体はお隣の新潟県にあります。

注意
この記事には許可をいただいて即身仏の写真を掲載しています。苦手な方はご注意ください。

明寿院の概要

※表は横スクロールで閲覧可能です

宗派湯殿山大日寺系
ご本尊明海上人
創建1868年以前(2018年改修)
山号亀栄山
通称未確認
開山
(寺院の創始)
明海上人の父親(もしくは子孫)
開基
(創始時支援者)
明海上人の父親(もしくは子孫)
霊場未確認

毎年4月、10月には御護摩焚きが行われている。

本来であれば入定した3月に御護摩焚きが行われるものらしいのですが、豪雪地帯であることから雪解けを待って一ヶ月あとに催されているそうです。

明海上人 即身仏のご由緒

1818年(文政元年)、米沢市の農家に誕生。15歳で両目を患い、18歳で失明。21歳で出家に至るまでの間に、治療の為に家財道具を売り払うことになったり、天保の大飢饉が起こったり、母親と弟を亡くすなど苦難の連続を経ることとなった。そのような状況から自分にできることは世の為祈ることだけだと出家されました。

湯殿山で戒行して「明海」の海号を得たのち米沢藩10代藩主上杉治広公の娘の病気を全快させるなど病気平癒の祈祷が評判だった。
平成、令和になった現代でも大病の方が平癒祈願に訪れて、病気が緩和された方、余命宣告後も元気に生活できている方などいらっしゃるとのことでした。

1863年(文久3年)3月5日、44歳で入定。

1866年(慶応2年)、即身仏として掘り起こされるが木箱に保管されて長年、子孫によって保管された。

1982年(昭和57年)、新潟大学の教授らの協力で修復を行いお堂内に安置された。

亀栄山 明寿院 修復時の記録

明寿院の様子

事前に調べてみて、どういう所なのか、お寺なのかもよくわからかったので事前に連絡をしてから伺いました

ズルりん
ズルりん

ぶらっと行ったわけじゃないんだね

ひーさん
ひーさん

可能な限り調べて、連絡してから伺いまいた。

亀栄山 明寿院 入り口

のぼり旗がはためいてる林があって

ここなのか!?

というくらい異様に人っ気がない…

一応、道向かいには何軒か民家もあるのですが本当に静かな場所でした。

ズルいの
ズルいの

なんか空気が違う

ひーさん
ひーさん

林の中ですが、境内のような神域でした。

参道の右手側には古いお堂がありました。

わたしが参拝に訪れた時期が秋だった為、そこらじゅうに栗が落ちていました。

そのうち野生の猿がきて食べてしまうそうです。

ズルいの
ズルいの

きれいなものは自由に持って帰ってOKとのことでした。

管理人室と隣接したお堂。

静かで不思議な空気の漂う林の中でした。

亀栄山 明寿院 お堂

事前に連絡してから伺ったのですが、ご子孫の松本さんがスケジュールをあけていただき、わざわざ来て御開帳してくれました。

仕事で宮城県にいることが多いとのことで、忙しい中対応していただき大変感謝です。

ひーさん
ひーさん

ありがとうございました。

護摩壇の跡

護摩壇の跡

写真の奥ら辺には、生前の明海上人やお弟子さんが暮らしていたそうです。

管理人室には、江戸時代後期に実際に明海上人が使用された籠や護身用具などが保管されていました。

赤枠で囲んだ木の棒は籠を担ぐ為に使用された当時の天秤棒。

明海上人

明海上人の即身仏

明海上人の即身仏

仏壇前には座布団が敷いてあって、すごい真近でお線香をあげさせていただきました。

水が好きな方だったということで、水を奉納すると喜ばれるとのことでした。

冬季の明寿院

冬の明寿院

冬季の明寿院は駐車場も雪で無くなっていました。

かんじきが無いと参拝は難しそうです。

明寿院の御朱印

亀栄山 明寿院の御守りなど

扉の近くに「御守り」や「御朱印」などが置いてあって、お金を賽銭箱(もしくは扉の入金口)へ入れて、欲しい御守りなどを頂いてOKです。

亀栄山 明寿院 の御朱印

御朱印代300円

こちらは会津若松市の天台宗の仏師の方が書かれた御朱印になります。

なんでも10代の頃に明海上人を訪れて魅了されて足繁く通われているそうです。現在は湯殿山の通いで修行に行っておられるとか。

明寿院へのアクセス

車🚙

JR「米沢駅」から南西へ車で15分。最寄り駅(JR「西米沢駅」)から南西へ車で8分。

バス🚌

米沢駅より小野川温泉行きの山交バスで小中沢駅下車。20分位(600円程)で行くことができます。

※表は横スクロールで閲覧可能です

住所山形県米沢市簗沢3675 付近
電話番号個人携帯の為掲載は控えます
アクセスJR米沢駅から南西へ車で15分(7,500m)
Wi-Fi無し
駐車場 4、5台
公式HP無し

米沢駅から斜平山、御成山を周りこむように小野川温泉へ向かう途中で、鷹山堂(カフェ)の近くの大樽川を渡って県道233号線を進むとのぼり旗が得見えてくる。

近隣には、ウフウフガーデンや鷹山堂、小林糀屋など美味しいお店が点在している。

まとめ

「亀栄山 明寿院」はこんな方にオススメです。

こんな人にオススメ
  • 日本で唯一の個人所有の即身仏を参拝可能。
  • 米沢駅から10km圏内。小野川温泉の同線にある為気軽に行きやすい。
  • 健康面にご利益のある寺院。
  • 厳かで神聖な雰囲気を体験できる。

「亀栄山 明寿院」は、明海上人を祀るお堂。

米沢市梁沢の静か過ぎる林の中にある。

24時間いつでも、参拝に伺うことは可能ですが、個人所有(管理)の為、直接、明海上人を拝観するには事前に子孫の方へ連絡して伺う必要があります。山形新聞に何度も連絡先が掲載されている為、専用の携帯番号かもしれませんが未確認の為、本記事への掲載は控えます。

大変貴重な掘り起こされた時の写真も存在しており、長い間子孫の方の秘宝とされていたそうです。

御守りや、御朱印はお堂に無人設置してあり、お賽銭箱(もしくは扉の入金口)へ入れて頂くことが可能。

ひーさん
ひーさん

はやくコロナ禍が収まりますように🙏

ズルりん
ズルりん

コロナ感染者が早く良くなりますように🙏

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