渓流から湧き出る温泉をそのまま利用した、源泉かけ流しの温泉。露天風呂しかない浴場で木々に囲まれた渓谷にある温泉、200人収容可能な広さがある。
この開放感はじっさいに、行ってみて感じてほしい。
蔵王バスターミナルから徒歩で20分、メインストリートの看板の所からひたすら坂を上っていきます。
高低差は約100m。
『蔵王温泉 源七露天の湯』の、さらに先にある温泉です。道なりに進んでいくと所々に看板がありますので、迷うことはないと思いますが、温泉街だけあって、道が狭く入り組んでいます。
蔵王温泉バスターミナルまでは、山形駅より山交バスで45分(1000円)で行くことができます。

赤の方角が大露天風呂
紫の方角がバスターミナル
※表は横スクロールで閲覧可能です
住所 | 山形県山形市蔵王温泉853-3 |
電話番号 | 023-694-9417(蔵王温泉協会) *カーナビ検索も同じ番号 |
営業時間 | 【4月下旬〜10月】 6:00 ~ 19:00(Lo.18:30) 【11月】 6:30 ~ 18:00(Lo.17:30) |
定休日 | 無し 12月~4月下旬まで休業(積雪状況による) *2019年度のオープンは4月20日から |
アクセス | 蔵王バスターミナルより徒歩で20分(1000m) |
Wi-Fi | 不明 |
駐車場 | 60台 |
公式HP | 蔵王温泉 大露天風呂(公式サイト) |
敷地内での撮影は厳禁とのことで駐車場と、入り口までの写真です。

駐車場のある場所に入り口もあります。

温泉の敷地内にはトイレがが無い為、駐車場の所にある公衆トイレで事前に用を済ませておきましょう。

入り口の門をくぐってすぐ、細い階段を下っていきます。150mほど進むと温泉施設の入り口に着きます。

竹細工の屋根と、手すりにある業務用のランタン効果のせいかトンネルの様な雰囲気でオツな感じです。業務用ランタンなのに野暮ったく感じ無いのが不思議。
階段を下りきった所には竹細工でできている思われる壁があって、そこがもう男湯です。
温泉施設の入り口までは登り階段になっていて、途中、小さな橋が架かっていて少名毘古那神(すくなびこなのかみ) が祀られています。そして橋の下を流れている源泉は男湯へと流れています。
ご利益がありそうなお湯ですね。
少名毘古那神(すくなびこなのかみ) とは?
温泉の神様(一寸法師のモデル)、大国主神が病に臥せったおりに、温泉を探して入浴させたところ、 大国主神 の病が治ったことから、ふたりの神様は温泉の神様とされている。
なお、病に臥せった神様と温泉を探した神様が逆で伝わっている場合もあるようです。蔵王大露天風呂では入浴者の安寧を願って像が安置されています。
(他にも、 国造りの神、農業神、薬神、まじないの神とされています。 )
蔵王温泉は開湯1900年の歴史ある温泉です(西暦100年前後に開湯)。
こちらの温泉は露天風呂のみとなっていて、内湯はありません。
脱衣所から外にでると、青みがかったエメラルドグリーンの清涼感を感じるお湯と、温泉を挟む形で樹木がうっそうと茂った景色が目に入ります。
遠くに「かもしか大橋」も見えます。
温泉は二段になっています。高低差があることも重なって立体的な空間が演出されています。
ハンパない開放感です。
なかなか文章と写真では伝えるのが難しいので、ぜひ一度行ってみてほしいです。
この日は小雨が降っていたせいか、それほど強くはない硫黄臭でした。温泉の味は蔵王温泉特有の甘酸っぱい味です。入浴して近くで見ると白濁していて足元が見えない状態でした。深いとろでは、私の股下を超える位の深さがありました。
温泉の隣を一度川という源泉の川が流れています。
泉質の影響もあって岩は鮮やかな緑色に変色しています。
上段の浴槽は温度が熱め、下段の浴槽は温めといった具合です。
こちらの温泉は大変滑りやすくなっています。
足裏がふやけると一層滑りやすいですので、気をつけてください。
鳥か虫かはわかりませんが、ツキツキツキ…という鳴き声がより風情を感じました。
出典: 蔵王温泉観光株式会社
蔵王 大露天風呂の7つの源泉
蔵王 大露天風呂の上流からは7つの温泉源泉が流れてきています。
【 源泉名 】 | 【 温度 】 | 【 湯量】 | 【 流用先 】 |
二人川 | 49.0℃ | 52.5ℓ | 一度川(温泉利用無し) |
松坂 | 51.0℃ | 65.0ℓ | 一度川(温泉利用無し) |
十屋前 | 51.5℃ | 44.5ℓ | 一度川(温泉利用無し) |
平 | 53.0℃ | 212.0ℓ | 女湯 |
馬滝 | 51.0℃ | 122.5ℓ | 女湯 |
ひなこ | 40.5℃ | 13.0ℓ | 男湯 |
オツン | 48.0℃ | 195ℓ | 男湯 |
ハナタレ | 49.0℃ | 30.0ℓ | 男湯 |
7つの源泉は蔵王温泉が開湯当時からの源泉名です。
また、男湯の源泉は流れ込んでいる3つの源泉を合わせて、「神の土の湯」と書いて「シンド湯源泉」と呼ばれています。
1分間に噴出する温泉の量は、合わせるとおおよそ735ℓにもなり湯量が大変豊富です。 こうして見ると女湯側の湯量の方が圧倒的に多いですね。
見ていないのでわかりませんが、お湯の入れ替わりやオーバーフローの量がハンパない量なんでしょうか。
気になる…
※表は横スクロールで閲覧可能です
源泉名 | 神土湯(シンドユ)源泉 |
泉 質 | 強酸性硫黄泉 (硫化水素強酸性含鉄硫化塩泉) |
源泉温度/供給温度 | 不明 |
浴用の禁忌症 | 病気の活動期(特に熱のある場合)、 活動性の結核、悪性腫瘍、 重い心臓病、呼吸不全、腎不全、 出血性疾患、高度の貧血、 その他一般に病勢進行中の疾患 消化菅出血 目に見える出血があるとき 慢性の病気の急性増悪期 |
飲用の適応症 | 無し |
飲用の禁忌症 | 不明 |
かけ流し・循環ろ過 | かけ流し・循環ろ過無し |
入浴剤・消毒 | 無し |
加水・加温 | 無し |
露天風呂 | 露天風呂のみ |
サウナ | 無し |
身障者用の浴槽 | 無し |
ケア用品 | 無し |
ドライヤー | 無し |
食事処 | 無し |
・コインロッカーは有りますが、返金されないタイプです。
・洗い場がありませんので、入浴前には、かけ湯で洗うしかありません。
・目にお湯が入りましたが、フォーレスト蔵王に比べればさほど痛く感じませんでした。(危険ですので、むやみやたらに目に入れないよう入浴しましょう。)
筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、 耐糖能異常(糖尿病)、 自律神経不安定症、 皮膚乾燥症、 きりきず 、 病後回復期、疲労回復、健康増進、 ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、 軽い喘息又は肺気腫、 軽症高血圧、 、軽い高コレステロール血症、 抹消循環障害、運動麻痺における筋肉のこわばり、捻挫、打撲
大人 :550円
小人 :300円
年々値上がりしているようです。
お財布的にはつらいですが、蔵王温泉の運営改善や、蔵王で働く人達の生活向上の為には仕方のないことですね。蔵王地域は山形県内でも特に県外海外からのお客さんが多い為、度重なる値上げも可能なんでしょうね。
2019年の3月22日~24日にかけて、冬期特別開放がありました。
山形新聞にも掲載されてましたが、JR東日本の観光流動創出に向けた「行くぜ、東北。SPECIAL 冬のごほうび」という企画で、地元の観光施設や大学生など多くのボランティアの方々が参加して、温泉まで辿り行けるよう除雪されたそうです。
冬の「蔵王 大露天風呂」行っときゃ良かったー (*´Д`)
と今になって悔やんでいます...
2020年も企画されることを願います!
蔵王温泉 源七露天の湯
フォーレスト蔵王温泉|総檜造り 景観抜群の露天風呂とオーバーフローな大浴場
以上、『蔵王 大露天風呂|蔵王温泉といえば大露天風呂 -山形市-』でした。